四つんばいの教師らが金あさり 懸賞イベント主催者が非難浴び謝罪 米
(CNN) 米サウスダコタ州スーフォールズで11日、少年アイスホッケー大会に併せて実施された懸賞イベントの際、教師たちがお札をつかみ取ろうと四つんばいとなって積み上がった現金を奪い合う出来事があった。
「ダッシュ・フォー・ザ・キャッシュ」と銘打たれた、今回が初開催のイベントでは、地元の教師10人が登場。コートの中心に敷かれたマットの上で、寄付金5000ドル分の1ドル札をかき集め、シャツやポケットの中に詰め込んだ。
今回の宣伝イベントは、授業でのプロジェクトの資金を援助すべく、教師らにできる限り多くのお金を集めてもらおうというものだったが、その後に反発を招くことになった。
押し合いながら1ドル札をつかみ取ろうとする教師たちを捉えた動画は、米国全土で激しい怒りを招いた。ある人々は、愚かなイベントが、学校教師たちの慢性的な資金不足を公の場でさらけ出させたと批判。他にも、金に困った出場者が多額の賞金を勝ち取るべく、命がけで子ども向けのゲームを行う韓国のテレビドラマ「イカゲーム」になぞらえる声もあった。
同州下院議会のエリン・ヒーリー議員はCNNの提携局KSFYに対し、「授業の改善に必要な資金を得るため、決してひれ伏す必要はない」とし、「我々のシステムがいかに全くもって壊れてしまっているかを本当に示している」と語った。