米、ウクライナへ新たに1000億円規模の軍事支援準備 情報筋
ワシントン(CNN) 米国はウクライナに向けた新たな8億ドル(約1000億円)規模の軍事支援パッケージを準備している。政権高官3人と、計画に詳しい情報筋2人が明らかにした。
最新のパッケージの詳細はまだ非公開での議論の最中であり、変更される可能性がある。それでも19日午前、バイデン大統領は米国がさらに多くの兵器をウクライナに送る計画だと明かした。
東部ニューハンプシャー州ポーツマスに到着したバイデン氏は、空港で記者団にウクライナへ追加の兵器を送る計画なのか問われると、「そうだ」と答えた。
政権高官によれば、最新のパッケージは今後36時間以内に承認される可能性がある。
ただ別の高官は承認のタイミングについて、確定はしておらず向こう数日かかる場合もあり得ると述べた。パッケージの規模もぎりぎりまで変更になる可能性があるという。
今回のパッケージの1週間前、バイデン政権はやはり8億ドル規模の安全保障パッケージを承認していた。ロシアによる侵攻の開始以降初めて、大砲及び対砲兵レーダーを盛り込んだ内容だった。
バイデン政権は軍事支援がウクライナへ可能な限り迅速に届くよう取り組んでいる。戦争が重大な局面に入る中、ロシアがウクライナ東部への攻勢を強めるうえで引き続き米国からの支援が戦況を左右し得るとみられるからだ。政権高官の1人が明らかにした。
東部はより開けた地形であるため、大砲や複数の長距離システムの使用に適している。米政権はその種のシステムを迅速に届けることを優先事項に掲げる。
新たな支援が承認されれば、2月24日のロシアによる侵攻開始以降、米国がウクライナに対して行った軍事支援の総額はおよそ34億ドルとなる。