連休中に100人以上のキューバ移民が漂着 米フロリダ州南部
(CNN) 米国境警備隊(USBP)によると、5日の米レーバーデー(労働の日)を含む連休中に、100人を超えるキューバ移民がフロリダ州南部に漂着した。
USBPの担当者がツイッター上で発表したところによると、同州南端キーウェスト島の西側に位置する無人島群、マーキーザズキーズに2日、漁船に乗ったキューバ人45人が上陸して拘束された。
3日にはさらに西側のドライトートゥガス国立公園に、計42人が2隻の船で到着。5日にはフロリダ半島南端のマイアミデード郡の海岸で男性13人、女性2人の計15人が拘束された。
キューバでは数十年に一度の食料、医薬品不足や急激なインフレを背景に、脱出を図る住民が急増している。
米沿岸警備隊(USCG)が昨年拘束したキューバからの移民は5154人と、1990年代以降で最多だった2016年の5396人に次ぐ数を記録した。
USCGの将官はCNN提携局とのインタビューで、今年把握しているだけで61人の移民が海で命を落としたと指摘し、深い懸念を示した。
メキシコ国境から陸路流入するキューバ人も増えている。米税関・国境警備局(CBP)が昨年10月以降、国境で対応したキューバ人は17万5674人。20年の1万3410人、昨年の3万8674人から大幅に増えた。