米血液検査ベンチャー創業者に禁錮11年超、投資家に対する詐欺で

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出廷する血液検査ベンチャー企業の創業者兼CEOだったE・ホームズ被告(中央)/Nic Coury/AP

出廷する血液検査ベンチャー企業の創業者兼CEOだったE・ホームズ被告(中央)/Nic Coury/AP

(CNN) 米カリフォルニア州の連邦地裁は18日、破綻(はたん)した血液検査ベンチャー企業「セラノス」を経営中に投資家を欺いたとして1月に有罪判決を言い渡されたエリザベス・ホームズ被告(38)に対し、禁錮11年3月の実刑判決を言い渡した。

判事は禁錮刑に加え、釈放後3年間の監視および計400ドル(約5万6000円)の罰金も言い渡した。賠償額については後日決定される。ホームズ被告は来年4月27日に出頭するよう命じられたが、上訴するとみられている。

ホームズ被告は1月、投資家を欺いたとして4件の罪状で有罪を言い渡されており、最大20年の禁錮と25万ドルの罰金、各罪状にかかる賠償を命じられる可能性があった。

連邦検察は禁錮15年と保護観察、賠償を求刑。一方、ホームズ被告の保護観察官は禁錮9年を要求した。被告の弁護団は1年6月の収監および保護観察、地域奉仕を求めていた。

量刑の言い渡しに先立ち、ホームズ被告は涙ながらに「セラノスを愛していた。私のライフワークだった」と証言。「私がセラノスに関わってもらおうとした人たちは、私が心から愛し尊敬する人たちだった。自分自身の過ちに打ちのめされている」と語った。

また従業員や投資家、セラノスの患者に謝罪し、「本当に申し訳なく思う。私は会社の成長と救済に持てる全ての力をささげた」「体の全ての細胞で過ちを後悔している」と述べた。

ホームズ被告は19歳だった2003年、セラノスを起業。その後スタンフォード大を中退し、フルタイムで事業に取り組んだ。10年間は目立たない存在だったが、指先から採取した数滴の血液で正確かつ確実に様々な疾患を検査できる技術を発明したと主張し、メディアに売り込みをかけた。

セラノスはメディア界の大物ルパート・マードック氏やオラクルの創業者ラリー・エリソン氏など、名だたる投資家から9億4500万ドルを調達。ピーク時にはセラノスの評価額は90億ドルに達した。

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