北米上空で撃墜の3つの物体、2つは積載物あった可能性
(CNN) 米国の当局者らは、過去数日で撃墜された物体についての新たな詳細を明らかにしている。
米軍は12日午後、五大湖の一つ、ヒューロン湖の上空で高高度の物体を撃墜した。国防総省が述べた。11日には別の未確認の物体がカナダ北部上空で撃墜された。また10日にも、アラスカ州上空で未確認の物体が撃墜されていた。
米当局者2人は3つの物体について、いずれも異なる見た目で、推進力を有していたとは考えられないと説明。ただ引き続き残骸を検証して確かめる必要があるとした。また1人の当局者によれば、3つの物体の大きさはほぼ同じだという。
多くの当局者が、アラスカ州とカナダの上空で撃墜された物体には積載物があったと考えられると述べた。これは何かが物体により運搬されていることを意味する。
多くの当局者によると、アラスカ州北部沖では金属の物体が海氷に激突し、複数の部位に砕けたとされる。このため何らかの構造を持っていたと考えられるが、確実なことは物体を回収するまで分からない見通し。
CNNは12日、直近で撃墜されたヒューロン湖上空の物体について「八角形」で、複数のひも状のものが垂れ下がっていたと報道。確認できる積載物はなかったとした。政府高官の発言を引用して伝えた。国防総省によると、物体は高度約6000メートルを飛行中に撃墜された。
カナダ北西部ユーコン準州上空で撃墜された物体は気球のような見た目で、下方に金属製の積載物をつり下げていたという。複数の当局者が明らかにした。カナダのアナンド国防相は11日、物体が高度約1万2000メートルを飛行していたと述べた。形状は「円柱形」で、1週間前に米サウスカロライナ州沖で撃墜された中国の偵察気球よりも小さいとした。
これらの物体に関する初期段階の説明では、当局者らが物体の目的やどこから飛んできたかを突き止めるのは難しいことが浮き彫りになった。上記の中国の偵察気球と比較して、3つの物体はいずれも小さく、高度も格段に低かったとされる。