危険な巨大カタツムリ「アフリカマイマイ」6匹、空港検疫で没収 米デトロイト
(CNN) 米ミシガン州デトロイトの空港検疫で、乗客の荷物の中から巨大カタツムリ「アフリカマイマイ」6匹が発見され、没収された。
米税関・国境警備局(CBP)の発表によると、生きたアフリカマイマイ6匹は、西アフリカのガーナからデトロイト空港に到着した乗客のスーツケースの中から見つかった。
アフリカマイマイは人の病気を引き起こし、野生に放されれば環境に重大な影響を与える恐れがあることから、米国では禁止生物に指定されている。
それでも世界ではアフリカマイマイを食用にしたり、ペットとして飼育されたりしている国もある。
「この侵襲的外来種の発見は、真に米国民の健康のためになる」とCBPは強調している。
CBPによると、アフリカマイマイは東アフリカ原産で、成長すると体長20センチにもなり、人の髄膜炎を引き起こす広東住血線虫という寄生虫が寄生していることがある。500種以上の植物を食べるほか、カルシウム源として家屋のしっくいを食い荒らすこともあり、野生に放されれば環境被害を引き起こしかねない。
昨年7月には、フロリダ州パスコ郡でアフリカマイマイが急繁殖しているのが見つかって防疫措置が講じられた。この繁殖は違法なペット取引が原因だったとみられている。
フロリダ州では過去にマイアミデード郡でもアフリカマイマイが発見されたことがあり、完全に根絶するまでに10年の年月と多額の経費を要した。アフリカマイマイは年間2500個もの卵を産むことから、繁殖を抑えるのが難しい。