2千万円超の現金を車からばらまき、見知らぬ人への「贈り物」 米
(CNN) 米オレゴン州の交通量の多い幹線道路で男性が車の窓から紙幣をばらまき、通りかかった人たちが車を止めて拾い集める騒ぎがあった。警察に事情を聴かれた男性は、見知らぬ人たちに「贈り物」をしようと思ったと話している。
オレゴン州警察の発表によると、現地時間の11日午後7時半ごろ、同州西部ユージーンを走る州間高速道路5号線で、紙幣が「舞っている」との通報が相次いだ。
目撃者が警察に語ったところによると、現場には車が何台も止まり、車から出た人たちが現金をつかみ取ろうとしていたという。ばらまかれていたのは100ドル紙幣だったと伝えられている。
警察によると、現金をばらまいていたコリン・デービス・マッカーシーさん(38)は、「お金の贈り物」をしたかったと説明した。車の窓から自分が紙幣でばらまいた金額はおよそ約20万ドル(約2700万円)だったと推定している。
警察はマッカーシーさんに対し、「重大な交通障害を引き起こしている」という理由で現金のばらまきをやめるよう要請。マッカーシーさんは「協力的で」、要請を受け入れてくれたとしている。
警察は現時点で、マッカーシーさんについても現金を拾った通行人についても立件は検討していない。道路上の紙幣は全て拾われた様子で、一枚も残っていなかった。
「通行者は落ちたお金を拾い集める仕事を徹底して行い、警官がそれ以上の現金を事後に発見することはできなかった。警官が翌朝行った事後処理でも、道路沿いでそれ以上の紙幣は発見できなかった」と警察は発表している。
住民に対しては「道路沿いで現金を探したいという誘惑」に駆られないでほしいと呼びかけ、「探しに行けば危険な状況が作り出され、探す人と車の両方が危険にさらされる」と強調した。