ウクライナ軍の米国内でのF16機訓練、「受け入れ」の意向表明

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米国とフィリピンとの合同演習で編隊を組む米軍のF16戦闘機=5月、フィリピン・マバラカット/Ezra Acayan/Getty Images/File

米国とフィリピンとの合同演習で編隊を組む米軍のF16戦闘機=5月、フィリピン・マバラカット/Ezra Acayan/Getty Images/File

(CNN) 米ホワイトハウスは13日までに、米軍はウクライナ軍に対する戦闘機「F16」の操縦訓練を米国内で実施することを「必ずや受け入れる」との見解を表明した。

ただ、米政府当局者たちは、これを実現させるまでの手続きは複雑に入り組んでおり、時間がかかるだろうとも釘を刺した。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は11日、米国内での訓練実施はウクライナの自衛力と軍事能力を長期的な観点から向上させ続けることを確実にする長期かつ広範な努力の一環と説明。

ただ、F16機がウクライナに到着し、航空部隊の中に取り込まれるまでには時間を要するだろうとも指摘した。機体や訓練した操縦士の移送に加え、ウクライナ側はF16のような近代的な戦闘機の保持に必要な維持管理に関する全ての後方支援態勢の構築に当たらなければならないとも述べた。

これら全ての作業には一定の時間が必要とし、訓練には英語が使用される語学上の課題があることにも注意を向けた。

その上で「欧州内でのF16の操縦訓練の提供に余裕がなくなったのなら、我々は米国内での訓練を必ずや受け入れる」とも断じた。

CNNは以前、欧州側による操縦訓練に関する最終的な計画書などの提示を米側は待っている段階にあると報道。F16は米国製でもあり、訓練計画の実際の始動前には米国の承認が必要となっている。

欧州諸国当局者やウクライナのゼレンスキー大統領は先月、訓練は今年8月に始まることへの期待感を公に表明。ただ、訓練開始を巡る行程表は、兵站(へいたん)面での詳細の詰めなどに手間取り、練り直されてきた。ウクライナ側が操縦訓練に送り込む操縦士の人数の問題も絡んでいる。

ゼレンスキー大統領は西側の支援国に近代的な戦闘機の供与を要望し続けて来た。特にF16の獲得に意欲を示し、戦況を一変させ得る兵器とも期待している。

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