米ハワイ・マウイ島山火事、警報サイレン作動せず
(CNN) 米ハワイ州緊急事態管理局は13日までに、同州マウイ島の山火事について、西部の観光地ラハイナで8日に火災が発生した際、警報サイレンが作動していなかったと明らかにした。
同局の広報担当、アダム・ワイントローブ氏がCNNに語ったところによると、携帯電話へのアラート通知や、テレビ・ラジオでの緊急警報放送は行われた。
ワイントローブ氏はインタビューで「州緊急事態管理局の記録を確認したところ、マウイ島での山火事発生のとき、サイレンは作動していなかった。記録から、誰もサイレンを鳴らそうとしなかったようだ」と述べた。
ハワイ州が州全域で運用する警報システムでは、津波やその他の自然災害の発生を住民に知らせるために約400基のサイレンが設置されているという。
マウイ郡のウェブサイトによると、ハワイ諸島で2番目に大きいマウイ島には80基のサイレンがある。
ワイントローブ氏は、あらゆる緊急事態に対応するとされる警報サイレンシステムが作動しなかったことについて、「主に山火事が急速に広がったことが原因」と指摘。「地元当局は地上での対応を調整しようとしており、また他の警報システムですでに警告を出していた」と説明した。