バイデン氏次男の犯罪捜査、司法長官が特別検察官任命 裁判が視野に

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ハンター氏(右)の捜査を主導してきたD・ワイス氏が特別検察官に任命された/USA Today Network, Reuters

ハンター氏(右)の捜査を主導してきたD・ワイス氏が特別検察官に任命された/USA Today Network, Reuters

ワンシントン(CNN) ガーランド米司法長官は11日、トランプ前大統領が指名し、バイデン大統領の次男ハンター氏の捜査を担当しているデービッド・ワイス連邦検事に特別検察官の地位を与えた。ハンター氏を巡っては先ごろ、税金と銃に絡む犯罪での司法取引が失敗に終わっていた。

司法取引の失敗後、ワイス氏がガーランド氏に新たな権限を求めた。これを受けて裁判が行われる可能性が高まっている。

ガーランド氏の決定により、ワイス氏には通常の連邦検事を上回る権限が与えられる。これで現在司法省では、3人の特別検察官が現職の大統領とその息子、さらに前大統領を捜査している形になる。

長期に及ぶハンター氏に対する捜査はバイデン政権に衝撃を与えている他、かねて議会共和党にとっての最優先事項となっている。

この捜査を巡っては司法取引が成立するとみられていたが、担当判事はこれを退け、司法省とハンター氏の弁護士らに対し、追加の書面を提出して司法取引の合憲性を擁護するよう求めていた。

ワイス氏は11日、双方の協議が失敗したと説明。「審理の後、当事者間での交渉が続いていたが、最終的に行き詰まった」「それゆえに裁判を行うのが妥当だ」と述べた。

ホワイトハウスとバイデン氏の法務チームに対して、特別検察官を任命する決定の事前通告は行われなかった。司法省の高官が明らかにした。

ハンター氏の弁護士を務めるアッベ・ロウェル氏は11日、CNNの取材に答え、ワイス氏の肩書きは変わったものの本件にまつわる事実は変わらないと主張。今後の捜査でも数週間前と「同じ結論」が出ることを期待すると述べた。具体的には税金未納の軽罪2件と、銃の違法購入の重罪に関する問題解決に向けた合意を指すとみられる。

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