日本で交通事故起こし服役の米海軍将校を釈放、本国に移送後
(CNN) 日本で3人を死傷させる交通事故を起こして禁錮刑が下され、服役中に米国へ移送されていた米海軍将校の釈放が認められ、刑務所を出たことが13日までにわかった。将校の家族がCNNに明らかにした。
家族によると、米釈放委員会の決定を受けた出所は12日朝で、日常生活の監視対象になるなどの条件は付けられていないという。
同将校のリッジ・アルコニス受刑者は2021年5月、任地の日本で2人を死亡させ、1人を負傷させる事故を起こし、過失運転致傷の罪で禁錮3年の判決を言い渡されていた。
同受刑者は家族と一緒に訪れた富士山から戻る途中の事故で、運転中に急性高山病に襲われ、意識を失ったなどと主張していた。
この訴えは翌年7月に退けられていた。
アルコニス受刑者の家族も、過失は犯しておらず病気に陥ったための事故と弁護。日本の習慣にのっとり、被害者の遺族に100万ドルを超す慰謝料を支払ったとも説明していた。
さらに、裁判などの進め方で日米地位協定の違反があったとも指摘。外国で有罪判決を受けた受刑者を母国に移送し、残りの刑期を務めさせることが可能な国際協定の適用も求めていた。日本は2003年にこの協定に加わっていた。
CNNは以前、同受刑者の米国への身柄の引き渡しにはハリス副大統領とサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の直接の尽力があったと報じていた。