フーシ、商船に弾道ミサイル発射も命中せず 米統合参謀本部
(CNN) 米統合参謀本部のダグラス・シムズ作戦部長は12日、米国と同盟国が中東イエメンにある反政府武装組織フーシの目標を攻撃した後、フーシが対艦弾道ミサイル少なくとも1発を商船に向けて発射したと明らかにした。
シムズ氏は12日に発射されたこの弾道ミサイルについて、「どの船舶にも命中しなかった」と説明。フーシは現場の状況を精査して、「自分たちに残された能力を見極めようとする」だろうとの見方も示した。
米当局者の一人によれば、ミサイルはアデン湾にいる商船に向けて発射されたという。
シムズ氏はさらに「フーシは何らかの報復を試みるものと予想されるが、率直に言えば、彼らが報復しないことを望む」と表明した。フーシに影響力を持つ勢力の中には、衝突が続けばフーシに不利になると認識している者が多数いて、イランもその一つに数えられるとの見方を示した。
フーシの指導者アブデルマリク・フーシ氏は米英による11日の攻撃を受け、「対応なしでは済まされない」と発言。海上の米国船を攻撃する「以上の大規模」な対抗措置を取ると警告していた。
フーシの軍事広報は12日、紅海の商船に対する攻撃を続ける考えを示した。