アイオワ州共和党党員集会制したトランプ氏、ライバルたちを称賛も撤退促す
(CNN) 今年秋の米大統領選に向けた候補者指名争いの初戦となるアイオワ州での共和党党員集会で大差の勝利を収めたトランプ前大統領は15日夜、州都デモインの集会で支持者らに向けて演説した。
演説でトランプ氏は、対立候補らを軽視する普段の発言を封印。デサンティス・フロリダ州知事、ヘイリー前サウスカロライナ州知事、実業家のビベック・ラマスワミ氏の3人の健闘を称賛し、全員が「非常に賢明な人々、極めて有能な人々だ」と語った。
ただそこに込めたメッセージはこれ以上ないほど明確で、ライバルたちに対し、今こそ選挙戦から撤退して自身の支持に回る時だと促した。
「我々は力を合わせなくてはならない。しかも早急にそれを実現する必要がある」(トランプ氏)
党員集会で4位に終わったラマスワミ氏は、同日夜に共和党指名争いから撤退。即座にトランプ氏への支持を表明した。
投票所の入り口での調査結果からは、トランプ氏が共和党の主要な有権者層から幅広い支持を集めていることが分かる。
具体的には白人の福音派キリスト教徒の支持率で、調査では彼らの53%がトランプ氏を支持。デサンティス氏とヘイリー氏の支持率はそれぞれ27%、13%だった。
この数字からトランプ氏は、次戦の舞台であるサウスカロライナ州の予備選も制する可能性が濃厚とみられる。同州はヘイリー氏の地元だが、予備選に投票する共和党の有権者の中では福音派の占める割合が極めて大きい。
大卒者の支持率は3者の間でほぼ等分に割れたものの、大学卒業資格を持たない有権者の支持率ではトランプ氏が67%と、他の2候補を圧倒した。