ガザ支援の浮桟橋、建設に500億円 米軍が画像公開
(CNN) 米中央軍は1日までに、米軍がパレスチナ自治区ガザ地区の沖合に建設中の桟橋の画像を公開した。この仮設の桟橋の建設は先週から始まり、画像には複数の軍艦の乗組員が桟橋を建設する様子が写っている。これとは別にプラネット・ラボの衛星画像に建設中の桟橋が写っている。
米国防総省のシン副報道官は4月29日、米国はこの桟橋の建設に約3億2000万ドル(約500億円)を費やしていると述べた。
この見積もりには、「JLOTS」として知られるシステムの初期建設に関連するすべての費用が含まれている。桟橋の運用コストは今後数カ月で膨らむ可能性がある。
浮桟橋は人道支援物資の搬入に使われる予定/U.S. Central Command
軍高官は先週、米国は「5月初旬に海上からガザへの人道支援物資の輸送を開始する予定だ」と述べた。輸送は1日当たり90台のトラックで開始され、その台数はただちに最大150台に達する見込み。
同高官は、米軍は「数カ月間」任務を遂行する用意があるとしながらも、ガザに米軍が駐留することはないと強調した。バイデン米大統領も3月に桟橋の計画を発表した際、駐留を否定していた。
桟橋の運用には米軍が少なくとも3カ月間携わる可能性が高い/U.S. Central Command
同高官によると、イスラエル国防軍(IDF)は米軍と連携し、「初日に」ガザの海岸に土手道を建設するという。
米当局者は以前、CNNに対し、米軍は少なくとも今後3カ月はこの桟橋を運用する見込みだが、最終的には、他国や非政府組織が常に商用利用できるようにすることが目標だと語った。
国連世界食糧計画(WFP)は4月27日、桟橋が設置され次第、桟橋からの援助物資の配布を支援すると述べた。米国際開発庁(USAID)が国連と連携して援助物資を配布する見通し。