米国家情報長官、「イランがガザ抗議デモを扇動」と警告

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米テキサス州オースティンでパレスチナ支持の抗議デモを行う人々/Brandon Bell/Getty Images

米テキサス州オースティンでパレスチナ支持の抗議デモを行う人々/Brandon Bell/Getty Images

(CNN) ヘインズ米国家情報長官は9日、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘をめぐる米国内の抗議デモをイランが扇動しているとの警告を発した。

ヘインズ氏は「イランの政府機関が最近、ガザをめぐる抗議行動に都合よく便乗している」と指摘した。

具体的にはネット上で活動家を装ったり、デモの資金を援助したりするケースがあるという。

同氏は声明で、デモに参加する米市民が誠意を持って意思を表明していることは承知していると強調した。そのうえで、イランの標的となった市民は知らない間に相手の政府と接触したり、支援を受けたりしている恐れがあると主張。インターネット上で未知のアカウントや人物、組織とかかわる際は注意するよう強く呼び掛けた。

米当局者らによると、イランは長年イスラム組織ハマスを支援してきた。ガザ地区でのハマスとイスラエルの戦闘に対しては長期化を避けたいとの意向から抑制的な姿勢を示しているが、その裏で敵対する米国やイスラエルへの工作を続けている。

米各地の大学に広がった反イスラエル抗議デモなどは、米社会の分断をあおろうとするイランのような外国勢力にとって格好の標的となった。

米情報当局の報告によると、イランは米社会の分断に乗じて民主主義体制への信頼を損なわせることを狙い、2022年の米中間選挙にも介入を図っていた。

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