米軍、ガザ沿岸の桟橋を来週にも永久撤去へ

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桟橋が写った衛星写真=6月12日、パレスチナ自治区ガザ地区沿岸/Maxar Technologies/Reuters

桟橋が写った衛星写真=6月12日、パレスチナ自治区ガザ地区沿岸/Maxar Technologies/Reuters

(CNN) 米軍はパレスチナ自治区ガザ地区沿岸に設置した物資搬入用の桟橋を、来週にも永久に撤去する見通しとなった。米当局者4人が語った。

桟橋はガザ地区に海上ルートで人道物資を搬入するため、米軍が2.3億ドル(約370億円)をかけて設置した。当初からトラブルが相次ぎ、2週間近く前にイスラエル南部のアシュドッド港へ引き揚げられたままとなっている。米国防総省が荒波で運用できないと判断したためだ。悪天候で桟橋が撤去されたのは、これが3度目だった。

国防総省の報道官が9日の記者会見で語ったところによると、残りの物資を経由地キプロスなどから搬入するために、今週のどこかの時点でいったん桟橋を現場に戻す予定。当局者らは、この作業が10日にも実行されるとの見通しを示した。

当局者らによれば、搬入が完了したところで桟橋はガザから永久に撤去し、運用を終了する。

5月半ばの運用開始からこれまでに、約8800トンの人道物資が桟橋からガザ地区に搬入された。

米国は4月末、陸路での物資運搬を補完する手段として桟橋の建設に着手し、米兵約1000人が動員された。約3カ月間の運用を想定していたが、悪天候の影響や荷下ろし後の搬送ルートの問題で山積みの物資が放置される事態となり、米議会でも「税金の無駄遣い」との批判にさらされていた。

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