元米誌水着モデル、トランプ氏に体まさぐられたと主張 エプスタイン被告に見せつけるため

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トランプ氏に体をまさぐられた、元水着モデルが主張

ニューヨーク(CNN) 米誌スポーツ・イラストレイテッドの元水着モデル、ステイシー・ウィリアムズさんは24日、CNNのインタビューで、1990年代にトランプ前大統領から体をまさぐられたと主張した。性犯罪で起訴後に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン被告に見せつけるためだったとの見方を示した。

この件についてウィリアムズさんがカメラ付きのインタビューに応じるのは初めて。トランプ氏との接触について公の場で語った証言としては最も詳しい内容となる。

ウィリアムズさんによると、この出来事は1990年代初頭、トランプタワーにあるトランプ氏のオフィスで起きた。ウィリアムズさんは当時20代で、エプスタイン被告と短期間交際していた。CNNはウィリアムズさんの友人3人に話を聴いたが、3人はそれぞれ2006年、15年、18年にウィリアムズさんからこの話を明かされたという。

ウィリアムズさんによると、1993年にエプスタイン被告とニューヨークの5番街を歩いていたところ、エプスタイン被告からトランプタワーに案内され、トランプ氏と引き合わされた。

トランプ氏はオフィスの前で2人を出迎えた。

「トランプ氏は私の前に立つなり、自分の方に引き寄せた。彼の手は私の体の上に置かれ、そこから離れなかった」とウィリアムズさんは振り返る。「すると彼の両手はゆっくりと動き出し、胸の脇や腰、そこから下に降りて尻に触れ、また上に戻った。その間、ずっと私の体に触れていた。身動きできなかった。何が起きているのか理解できなかった」

ウィリアムズさんによると、トランプ氏の手が体に触れている間、エプスタイン被告とトランプ氏は会話を続けており、「顔を見合わせて笑っていた」という。トランプ氏のアシスタントが部屋に出入りした可能性はあるものの、はっきりとは思い出せない。

この接触から程なくして、ウィリアムズさんのモデル事務所に宅配便でトランプ氏から絵はがきが届いた。はがきの表にはフロリダ州パームビーチの写真が掲載され、トランプの保有する「マール・ア・ラーゴ」リゾートが写っていた。

裏には「ステイシー、君の第2の自宅だ。愛を込めて、ドナルド」と書かれていた。日付は入っていない。

トランプ陣営はウィリアムズさんの主張を否定。ウィリアムズさんが21日夜に「カマラを支持するサバイバー」と題されたイベントにZoomで参加し、自身の体験を共有したことを指摘した。このイベントは大統領選でトランプ氏と争うハリス副大統領を支持するものだが、ハリス陣営とのつながりはない。

トランプ陣営の広報担当は「これらの告発は大統領選の2週間前にハリス陣営とのやり取りで明らかにされており、虚偽の内容だ」と指摘。「この偽の証言がハリス陣営によるでっち上げであることは明白だ。副大統領の夫、ダグ・エムホフ氏が元交際相手を平手打ちしたという憂慮すべき新たな情報から注意をそらすために仕組まれた」

エムホフ氏が2012年に元交際相手の女性に暴行したとするタブロイド紙の報道について、広報担当は否定している。

エプスタイン被告が2000年代半ばに起きた未成年の少女との不適切な性行為に絡み起訴されて以降、トランプ氏はエプスタイン被告と距離を取ろうと試みてきた。1990年代と2000年代に2人が一緒にいる場面を捉えた写真や動画も存在する。

2002年にはニューヨーク・マガジンに対し「ジェフのことは15年前から知っている。いいやつだ」と述べ、エプスタイン被告は「私と同じくらい美しい女性に目がない」と語っていた。

エプスタイン被告は19年7月、未成年者性的人身売買の罪で起訴され、1カ月後にニューヨークの拘置所の監房で自殺した。エプスタイン被告の起訴後、トランプ氏は報道陣に彼の不正行為のことは知らないと述べていた。

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