クリスマスショーのドローン墜落、観客の7歳男児を直撃 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州で開かれたクリスマスのドローンショーでドローン数機が墜落する事故があり、直撃された7歳の男の子が重傷を負って病院で緊急手術を受けた。米連邦航空局(FAA)や国家運輸安全委員会(NTSB)は23日、この事故について調査していることを明らかにした。
FAAによると、現地時間の21日午後6時45分ごろ、同州オーランドで開かれたドローンショーで、小型ドローン数機が衝突して観客のいる場所に落下した。
このショーでは、ライトアップされた何十機ものドローンが湖上で編隊を組んで、白鳥やハト、サンタクロース、プレゼントなど、クリスマスのイルミネーションを夜空に描き出していた。
オーランド消防局は、落下したドローンのうち1機が男の子を直撃したことを確認した。CNN提携局のWESHによれば、男の子は胸部を強く打ち、病院で心臓の緊急手術を受けたという。
母親は「何が起きたのか分からないうちに、意識を失って倒れている息子を娘が発見した。息子は顔から血を流していた」とWESHに語っている。
ドローンの直撃を受け、病院で緊急手術を受けた7歳の男の子/Jessica Lumedge/GoFundMe
男の子は心臓弁を損傷していたほか、ドローンの回転翼で口を切るけがも負った。
ドローンショーは、テキサス州のスカイ・エレメント・ドローン社が実施していた。オーランド市と同社との契約はこれで2回目だった。
テキサス州オースティン市も今月31日に同社のドローンショーを予定していたが、同市広報は23日、このショーを中止したことを明らかにした。
同社は「ご迷惑やご不便をおかけしたことを遺憾に思います」「FAAやオーランド市と協力して原因究明に努めます」とコメントしている。