米LA消防トップ、市当局による予算削減を批判 山火事対応に支障と訴え
(CNN) 米ロサンゼルス市消防局(LAFD)のクリスティン・クローリー局長は10日、市当局者らが1700万ドル(約27億円)規模の予算削減によって同局を見捨てたとの認識を表明した。この決定が現在ロサンゼルス郡で猛威を振るう山火事の消火に悪影響を及ぼしているという。
クローリー氏はCNNの取材に答え、現状で100台を超える消防車が稼働できない状態にあると明かした。予算削減を受けて整備士のような民間の職務を排除した結果、現在のみならず将来も消防車の修理能力は深刻な打撃を被るという。
「我々はもはや従来の態勢を維持することが出来ない。消防士の数も足りない」(クローリー氏)
上記の発言の後、ロサンゼルスのバス市長はクローリー氏と会議を開いた。会議について知る情報筋が明らかにした。
同日夜には山火事に関する記者会見が開かれたが、バス氏もクローリー氏も出席しなかった。市側はこれに先駆け、バス氏が市及び郡の当局者らと共に会見で発言する予定だと述べていた。
結局、会見で記者に対応したのは警察の当局者だけだった。
一方、市長のオフィスは短い声明を発表し、バス氏がクローリー氏を解任したとする報道を「虚偽」だと否定した。