トランプ氏に量刑言い渡し、刑罰科さず「無条件放免」 NY州地裁
(CNN) トランプ次期米大統領が不倫の口止め料を不正に処理した罪に問われた事件で、ニューヨーク州地裁は10日、量刑言い渡しの審理を開き、トランプ氏に刑罰を科さない判断を下した。トランプ氏は元大統領、そして就任を間近に控えた次期大統領として初めて重罪で有罪となっていた。
フアン・マーシャン判事は数分間にわたってトランプ氏に話しかけ、刑罰なしの無条件放免という異例の法的保護を与えられたのは大統領という職であり、この役職を占めるトランプ氏本人ではないと説明した。
マーシャン判事による量刑の言い渡しに先立ち、トランプ氏も発言。悔悟の情はまったく見せず、1年8カ月あまり前に最初に起訴されてから主張してきた「政治的な魔女狩り」への批判をここでも繰り返した。
トランプ氏は昨年5月、業務記録改ざんの罪34件で有罪評決を言い渡された。トランプ氏は上級審で争う考えを明言しているが、今回の量刑言い渡しにより、有罪の重罪人として大統領に就任する初の人物となることが確定した。就任日は10日後。
マーシャン判事はすでに先日、トランプ氏に禁錮刑はおろか一切刑罰を科さない方針を示唆していた。米連邦最高裁も9日夜、トランプ氏の異議申し立てを退けて量刑言い渡し審理の実施を認めた際、この点に言及した。