歴代大統領ら参列し、カーター氏に別れ ワシントンで国葬
(CNN) 昨年12月29日に100歳で死去したジミー・カーター元米大統領の国葬が9日、首都ワシントンのワシントン大聖堂で営まれた。バイデン大統領やトランプ次期大統領ら存命の大統領経験者5人や外国の首脳、親族らが参列し、カーター氏に別れを告げた。
参列者が見守る中、米国旗がかけられたカーター氏のひつぎが大聖堂の中央に安置され、バイデン氏らが弔辞を読んだ。
バイデン氏は自身が駆け出しの上院議員だったころに早くから大統領候補としてカーター氏を支持していたことを回顧しながら、カーター氏の特質は「人柄」にあったと述べた。同氏との友情を通じて、人柄は肩書きや権力に勝るものであることを学んだとしのんだ。
国葬にはバイデン氏夫妻のほか、ハリス副大統領夫妻、クリントン元大統領夫妻、ブッシュ元大統領夫妻、オバマ元大統領、トランプ氏夫妻が参列した。トランプ氏が隣の席に座ったオバマ氏と会話をする場面もあった。
カーター氏は民主党の上院議員、ジョージア州知事を経て、1977年に第39代大統領に就任。在任中には中東和平仲介の功績を挙げる一方、米経済低迷やイランの米大使館人質事件で支持を失い、80年大統領選で共和党候補のレーガン氏に敗れた。
退任後は人権外交を掲げて世界を舞台に活躍を続け、2002年にノーベル平和賞を受賞した。
ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領が94歳で死去した後、米大統領経験者の最高齢記録を更新していた。