トランプ氏、カーター元米大統領の国葬参列へ 経験者一堂に
(CNN) 9日に執り行われるジミー・カーター元米大統領の国葬には、バイデン大統領やトランプ次期大統領ら存命の大統領経験者5人全員が参列する見通しだ。
元大統領のビル・クリントン氏、ジョージ・W・ブッシュ氏、バラク・オバマ氏含め、存命の大統領経験者5人が一堂に会するのは極めてまれ。2018年12月のジョージ・H・W・ブッシュ氏の国葬の時以来となる。
首都ワシントンのワシントン大聖堂で行われるカーター氏の国葬では、亀裂が生じている5人のやり取りが注目されることになりそうだ。先の大統領選挙で再選を果たし、間もなく大統領に就任するトランプ氏に対し、他の大統領経験者らは直接あるいは暗に苦言を呈してきた。
米大統領についての著作のあるケイト・アンダーセン・ブラウアー氏は「ケネディ元大統領以降、大統領経験者5人の間でこれほど意見の隔たりが大きくなったことはない」と語る。
ブラウアー氏はまた、タフト元大統領が「世界で最も孤独な場所」と表現した執務室で働くという経験で5人はつながっており、この5人から常に若干距離を取っていたカーター氏の国葬で勢ぞろいすることになるとも指摘した。
大統領経験者らの関係は、過去に敵対したことや未来のレガシー(遺産)などの要素が絡んで複雑だ。そうした関係は、歴代大統領全員を激しく非難してきたトランプ氏がホワイトハウスに戻ることで、ますます複雑なものになっている。
カーター氏は昨年12月29日に100歳で亡くなった。