トランプ氏の口止め料裁判、10日にも量刑言い渡しへ 米最高裁が認める

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ドナルド・トランプ氏=2024年5月21日、米ニューヨーク市マンハッタン地区刑事裁判所/Michael M. Santiago/Getty Images

ドナルド・トランプ氏=2024年5月21日、米ニューヨーク市マンハッタン地区刑事裁判所/Michael M. Santiago/Getty Images

(CNN) トランプ次期米大統領は、元不倫相手への口止め料をめぐり業務記録を偽造したとされる裁判で10日に量刑を言い渡される可能性がある。米最高裁がこの日の量刑言い渡しを認める判断を下した。

最高裁は9日、量刑言い渡しの一時停止を求めたトランプ氏の緊急要請を退けた。同氏は20日に2期目となる大統領に就任するが、それに先駆けて量刑を言い渡される可能性が出てきた。

最高裁判事のうち、保守派の4人はトランプ氏の要請を認める意向を表明。しかしロバーツ長官とバレット判事は要請に反対するリベラル派の判事3人に同意した。

裁判を担当するニューヨーク州地裁のフアン・マーシャン判事は、10日午前に量刑を言い渡すことを指示。ただトランプ氏にはいかなる罰則も禁錮刑も科さないことを既に示唆している。

量刑言い渡しは10日午前9時半に行われる予定。

今回トランプ氏が最高裁に量刑言い渡しの一時停止を求めたのは異例の措置だった。通常、州レベルでの刑事裁判の場合は全ての控訴が終了するまで最高裁が関与することはほとんどないからだ。

裁判の有罪評決自体に対するトランプ氏の上訴に関してはまだ結論が出ていない。

トランプ氏の弁護士らはかねて最高裁に対し、同氏が現在大統領就任に向けた準備を進めている重要な時期にあると主張。就任直前に量刑言い渡しへの対応が必要になれば、米国の国家安全保障や国益に悪影響が及ぶ事態にもなりかねないと示唆していた。

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