トランプ氏、米最高裁に量刑言い渡しの差し止め要請 口止め料裁判

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ニューヨーク市の裁判所に出廷したトランプ前大統領=2024年5月/Win McNamee/Pool/AFP/Getty Images

ニューヨーク市の裁判所に出廷したトランプ前大統領=2024年5月/Win McNamee/Pool/AFP/Getty Images

(CNN) トランプ次期米大統領は8日、元不倫相手への口止め料をめぐり業務記録を偽造したとされる裁判の量刑言い渡しを一時停止するよう米国最高裁に要請した。この極めて異例の要請は、昨年同裁判所がトランプ氏に刑事訴追からの広範な免責を認めた決定に一部依拠している。

トランプ氏の緊急的な申し立ての前日には、ニューヨーク州控訴裁判所が10日に予定されている量刑言い渡しの延期要請を棄却していた。

トランプ氏の弁護団は裁判所に対し、一時停止は「大統領制度と連邦政府運営に対する重大な不正と損害を防ぐため」に必要だと伝えた。

トランプ氏の申し立てに対し、マンハッタン地区検察は「裁判所文書で回答する」と述べた。

最高裁は検察に対し、米東部時間9日午前10時までに回答するよう求めている。

トランプ氏は、元不倫相手に支払った口止め料をめぐり34件の事業記録偽造罪で下された有罪評決について上訴している。保守派が多数を占める最高裁が昨年7月に大統領は公的行為について全面的な免責を受ける権利があるとした判断に基づき、この評決は破棄されるべきだと主張している。

ニューヨーク州地裁のフアン・マーシャン判事は、10日の量刑言い渡しを中止するよう求めるトランプ氏の要求を棄却していた。

マーチャン氏は先週、トランプ氏の有罪評決を維持しながらも、実刑判決は下されないことを示唆している。トランプ氏は今月20日に大統領に就任する。

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