食品や飲料の「赤色3号」使用、米FDAが禁止

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合成着色料「赤色3号」は一部の食品、飲料製品などに含まれている/Miguel Sotomayor/Moment RF/Getty Images/File

合成着色料「赤色3号」は一部の食品、飲料製品などに含まれている/Miguel Sotomayor/Moment RF/Getty Images/File

(CNN) 米食品医薬品局(FDA)は15日、合成着色料「赤色3号」を食品や飲料、経口医薬品に使用することを禁止すると発表した。赤色3号については30年以上前から動物にがんを引き起こす可能性が指摘されていた。

赤色3号をめぐっては2022年に複数の団体や個人から、発がん性を理由に禁止を求める嘆願が提出されていた。カリフォルニア州は23年10月に赤色3号を禁止している。

FDAによると、赤色3号を使っている食品は27年1月15日までに、経口医薬品は28年1月18日までに、成分の変更などを行う必要がある。米国に輸入される食品もこの規制に従う必要がある。

赤色3号は少なくとも数十種類のキャンディーや食品、飲料などに使われているが、大手の中には一切使用しない、または使用を中止したメーカーもある。

一部のメーカーは、赤色3号ほど強くは動物とがんとの関係が指摘されていない「赤色40号」を使用している。

しかしカリフォルニア州は赤色40号についても昨年9月、子どもの行動や注意力の問題との関係が懸念されることから、公立学校で販売される食品や飲料への使用を禁止した。マウスの免疫系腫瘍(しゅよう)の増大促進と赤色40号との関係を指摘した研究があるほか、赤色40号には発がん物質として知られるベンゼンが含まれるという指摘もある。

FDAはラットを使った実験で発がん性が確認されたことを受け、化粧品と外用薬については1990年から赤色3号の使用を禁止していた。しかし赤色3号がラットのがんを引き起こす仕組みは人間では発生しないことから、こうした研究は安全上の懸念を生じさせないとして、この時点では食品への使用許可は取り消さなかった。

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