米、メキシコ国境に数千人の兵士を追加派遣へ 不法移民対策

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メキシコ・チワワ州の米国国境沿いを歩く移民=2024年12月18日/David Peinado/Bloomberg/Getty Images via CNN Newsource

メキシコ・チワワ州の米国国境沿いを歩く移民=2024年12月18日/David Peinado/Bloomberg/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) トランプ米大統領の指示を受け、政府は近く不法移民対策でメキシコとの国境に数千人規模の兵士を追加派遣する。この件に詳しい複数の当局者が明らかにした。

メキシコに接する南部国境にはすでに約2200人の兵士が駐留し、税関・国境警備局(CBP)の業務を支援している。任務は主にデータ入力や国境の監視、車両の維持管理など。

どの部隊が国境に派遣されるかは不明だが、まず1500人程度が派遣される。当局者によると、任務はすでに駐留している兵士とほぼ同様のものになるという。

国境にはテキサス州兵を中心とする部隊も展開している。同州当局によると、現在約4500人の州兵が任務にあたっている。

追加派遣の計画に詳しい情報筋によると、兵士らは国境警備態勢の維持を支え、司令・管制センターをサポートする。また、脅威や移民の流入を分析する情報専門家も投入する。

航空関連の機材の補強や航空作戦の支援も行うとみられる。

当局者の1人は、今後数週間から数カ月かけて兵士らが追加派遣されるとの見通しを示した。

派遣される兵士らが武装するかは不明だ。だが、兵士らによる逮捕や薬物押収などの法執行行為は認められていない。100年以上前に定められた法律では、任務にあたる米軍の兵士が許可なしに国内で法執行に携わることは禁じられている。

しかしトランプ氏は20日、兵士らによる法執行を可能にする反乱法を発動するかどうかを90日以内に決定すると述べている。

移民の流入で南部国境の警備にはここ数年、大きな負荷がかかっている。

国土安全保障省の当局者によると、移民の流入はこのところ減っており、1日あたり1100〜1300人が不法に国境を超えて米国に入っているという。

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