ピストリウス選手の兄も被告に、女性ライダーの死亡事故巡り
南アフリカ・ヨハネスブルク(CNN) 恋人殺害の容疑で訴追された南アフリカの両足義足の選手、オスカー・ピストリウス被告の兄が、女性ライダーの死亡を巡り訴追されていることがわかった。一家の弁護士が25日までに明らかにした。
カール・ピストリウス被告は、2010年にオートバイに乗っていた女性が死亡した事故で、過失致死罪に問われている。
検察によると、カール被告は自動車で無謀な運転をして、女性ライダーとの事故を起こしたという。一方、被告側の弁護士は被告は無謀な運転はしていないと反論。女性ライダーがカール被告の車に突っ込んできたと主張する。
弁護士は「カール被告は事故を大変遺憾に思っている」とし、事故については「当時の警察による血液検査では、被告の運転にアルコールによる影響は認められなかった。これは、死亡したライダーが被告の車に衝突して起きた悲劇的な事故だったことを裏付けるものだ」と説明した。
弁護士によると、女性は事故の2日後に病院で死亡したという。
カール被告の公判は当初、オスカー被告の保釈が認められた前日の21日に予定されていたが、3月末に延期された。
カール被告はオスカー被告の保釈を巡る審理に出席し、泣き崩れる弟にティッシュペーパーを差し出す姿が見られていた。