コンゴと周辺諸国が和平協定に調印 国連事務総長も出席
(CNN) アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)の和平を目指し、同国と周辺諸国が結んだ協定の調印式が24日、エチオピアの首都アディスアベバで行われた。式典には国連の潘基文(パンギムン)事務総長も出席した。
同国東部では、政府軍と反政府武装勢力「M23」の戦闘が続き、大量の避難民が出ている。協定は、コンゴの領土と主権を守るために各国の協力を求める内容。ウガンダ、ルワンダなど近隣諸国が参加したが、武装勢力は加わっていない。
潘事務総長は、協定が「コンゴと周辺諸国の国民に平和と安定の時代をもたらすことを強く望む」と述べる一方、これは対応策の始まりにすぎないとして、「継続的な関与」を呼び掛けた。
南アフリカのズマ大統領も、コンゴを「泥沼」から救うための一歩になると期待を表明。国連部隊をコンゴ東部に派遣する案に言及した。
協定の調印は先月予定されていたが、「手続き上の問題」(潘事務総長)により延期された。コンゴは、ルワンダ虐殺の後に報復を恐れたフツ族難民が大量に流入した1990年代以降、周辺諸国を巻き込んだ内戦を繰り返してきた。M23は、政府軍から離反したツチ族兵士らが昨年4月に結成した。