イタリア総選挙、上下両院で接戦 中道左派が優勢
ローマ(CNN) イタリア総選挙は25日に投票が締め切られ、開票作業に入った。当局の中間発表では、上下両院ともベルサーニ民主党書記長が率いる中道左派連合が、ベルルスコーニ前首相の中道右派連合を小差でリードする接戦となっている。
下院では、全国6万1446カ所のうち4万3389カ所の投票所の開票が終わった時点で、中道左派連合の得票率が30.25%、中道右派連合が28.50%。元コメディアンのグリッロ氏が率いる「五つ星運動」は25.47%だった。モンティ首相の中道連合は10.56%と伸び悩んでいる。
上院は、6万431カ所中5万5227カ所まで開票が進んだ時点で、中道左派連合と中道右派連合の得票率がそれぞれ31.83%、30.52%と伯仲。グリッロ氏の陣営は23.78%、モンティ首相陣営は9.16%だった。
国営メディアによると、投票初日の投票率は55.17%と、2008年に実施された前回選挙の62.55%を下回った。北部では雪、南部でも雨という悪天候が影響したとみられる。