北朝鮮が南北「戦時」入り表明 韓国は「挑発は今に始まったことではない」
(CNN) 朝鮮中央通信(KCNA)は30日、北朝鮮が隣国韓国と「戦争状態」に入ったと伝えた。
KCNAは「今後、北朝鮮と韓国に関するいかなる問題も『戦争状態』に準じて処理される」とし、さらに「戦争でも平和でもない状況は終わった」と付け加えた。
またKCNAは「(北朝鮮政府は)全面戦争や核戦争も辞さない」とし、さらに「我々はまず、米国本土、ハワイとグアム、韓国の米軍基地を攻撃・破壊する。その後(韓国大統領府は)焦土と化すだろう」と述べ、米国への直接攻撃の可能性を示唆した。
これに対し韓国は30日、今回のような北朝鮮の挑発は今に始まったことではない、との声明を発表した。
韓国政府は、韓国と北朝鮮が経済協力事業を行う北朝鮮の開城(ケソン)工業団地に30日朝、韓国から多数の職員が入り、後からさらに数百人が入るとしており、同団地では通常通り業務が行われる模様だ。
韓国統一部は声明で「今回の北朝鮮の発表は新たな脅威ではなく、(来月2日に)最高水準の警戒態勢に入るとする北朝鮮最高司令部の声明の追加措置だ」と述べた。