サッチャー元英首相の葬儀、女王はじめ2000人が参列
ロンドン(CNN) 8日に死去したサッチャー元英首相の葬儀が17日、ロンドンのセントポール大聖堂で営まれた。
葬儀にはエリザベス女王と夫のフィリップ殿下をはじめ、2000人以上が参列した。約170カ国の代表の中には、カナダのハーパー首相、南アフリカのデクラーク元大統領、米国のチェイニー前副大統領とキッシンジャー元国務長官の姿もあった。
サッチャー元首相は8日に87歳で死去した。葬儀は本人と遺族の意思により、ダイアナ元妃や皇太后の時と同様、軍式にのっとって行われた。
葬儀では孫のアマンダ・サッチャー氏、キャメロン首相が弔辞を述べ、ロンドン司教が説教を行った。
この間、「ビッグベン」として知られるウェストミンスター宮殿の時計台の鐘の音はやみ、英首相府には半旗が掲げられた。
サッチャー氏の棺(ひつぎ)は葬儀に先立ち、馬車に乗せられて、ウェストミンスター宮殿からロンドン市内を通ってセントポール大聖堂に運ばれた。沿道の市民の反応には賞賛と抗議の声が入り混じり、「鉄の女」と呼ばれたサッチャー氏に対する評価が今でも大きく分かれる現実を映し出した。