WHOが中国に調査団派遣 「無症状の感染者」に強まる懸念

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(CNN) 中国の鳥インフルエンザ(H7N9)の感染が広がっている問題で、世界保健機関(WHO)が中国の要請を受け、同国へ調査団を派遣することが17日までに分かった。北京では、感染していても症状を示さない「キャリア」とみられる男児(4)が見つかり、専門家らが懸念を強めている。

WHOの報道担当者が記者団に語ったところによると、調査団は疫学、臨床検査、臨床治療といった分野の中国人専門家や、米国と欧州連合(EU)の専門家、職員らで構成。予防、管理措置の有効性を高めるため、発生や対応の状況を詳しく調べる。

北京市の保健当局によると、同市で初めての感染例が見つかった後、接触のある関係者らの検査を実施したところ、症状のない男児の感染が判明した。男児の両親は、鳥や魚を扱う業者だという。

無症状の感染者が見つかったことは、中国当局が受動的な観察から一歩進み、積極的な監視活動に乗り出したことを示すとの指摘もある。一方で専門家らは、今後人から人への感染が確認された場合、発見が難しいキャリアの存在は大きな問題になると警告している。

保健当局の発表によると、16日までに確認された感染者は77人。このうち16人が死亡した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]