プーチン大統領、米英などのシリア反体制派支援を批判

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英露首脳が会談、シリア問題巡り 

(CNN) ロシアのプーチン大統領は16日、米英などがシリア反体制派への支援を表明していることに対し、「敵を殺して内臓を食べるような者たちを支援することはできない」と反対意見を述べた。主要8カ国(G8)首脳会議を前にロンドンでキャメロン英首相と会談した後、記者団に語った。

プーチン大統領は、インターネット上で先月、シリア反体制派が政府軍兵士の遺体から心臓を切り出して食べた場面とされる映像が流れ、非難を浴びたことに言及。「こういう集団を支援したいと思うか。武器を供与したいか」と問い掛け、映像中の行為は欧州諸国やロシアの「人道的、文化的価値観」に反すると強調した。

大統領は一方で、ロシアが続行しているシリア政府への武器供与は国際法上まったく問題がないとの立場を示し、「われわれはいかなる規則や規範にも違反していない」と繰り返した。

米政府は先週、シリアのアサド政権が反体制派に対して化学兵器を使用し、越えてはならない一線を越えたと断定。反体制派への軍事支援を表明した。複数の米当局者がCNNに語ったところによると、支援内容としては小型武器や弾薬、対戦車兵器の供与が検討されている。

キャメロン首相は会見で、英政府として武器供与に踏み切るかどうかは決まっていないと述べる一方、流血の責任が「アサド大統領にあることは確かだ」と断言し、米国とともに反体制派を支援する姿勢を確認した。

これに対してプーチン大統領は「責任は双方にある」と主張し、和平仲介への意欲を示した。キャメロン首相によれば、両首脳は紛争解決に政治的、外交的努力が必要との見方で一致した。

プーチン大統領は17日にオバマ米大統領とも会談し、シリア問題などについて議論する。

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