デモ隊と民兵組織が衝突、28人死亡 リビア・ベンガジ

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カダフィ政権崩壊時の様子。約2年が経過したが国内の治安状況に課題も

カダフィ政権崩壊時の様子。約2年が経過したが国内の治安状況に課題も

(CNN) リビア東部ベンガジで8日、デモ隊とベンガジで活動する政府系民兵組織「リビアの盾旅団」が衝突し、少なくとも28人が死亡、55人が負傷した。リビア国営LANA通信が伝えた。

LANA通信によると、デモ隊が、リビアの盾旅団がベンガジで行っている治安活動の責任を軍に委譲するよう求め、同組織の本部を攻撃したのをきっかけに戦闘が始まったという。

これを受け、ベンガジの地方評議会とリビア内務省はそれぞれ、自制と戦闘の即時終結を求める声明を出した。

リビアではカダフィ政権崩壊から約2年が経過し、新政府は軍を強化するため、多くの民兵組織と契約を結んできた。しかし、主に元反政府武装集団で構成される民兵組織に対する国民の怒りが高まっている。

特に今年4月、反カダフィ派の武装勢力が首都トリポリで政府に対し、カダフィ政権の要職経験者が公職に就くことを禁止する法律を可決するよう強制するため政府庁舎を包囲したことで、国民の怒りは一層高まった。

リビア政府もこの問題を認め、民兵組織の武装解除や取り締まりを行っている。

ベンガジでは昨年も、駐リビア米国大使らが死亡した米領事館襲撃に市民が怒り、襲撃への関与が疑われた過激派組織の拠点を襲撃する事件が起きている。

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