シリア停戦に向けた国際会議、6月開催は不可能 国連特使
(CNN) 国連とアラブ連盟のシリア担当合同特別代表を務めるラクダール・ブラヒミ氏は5日、米国とロシアが主導し6月中にスイス・ジュネーブで開かれる予定だったシリア停戦に向けた国際会議の開催は不可能との見方を示した。
ジュネーブで米国、ロシア両国政府当局者と会談後、記者団に語った。ただ、国連を含めた3者会合で、国際会議は国連事務総長が主催する形で開き、会議に関連する詳細を詰めるためジュネーブで今月25日に再度会うことで合意したという。
ブラヒミ氏は国際会議はなるべく早い時期に、出来れば7月に開きたいとの期待感も示した。
米ロは、アサド政権と反体制派勢力に国際会議への参加を求め、政治的な解決方法の模索を促していた。アサド大統領は先月30日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ系のテレビ局との会見で、会議参加には原則的に合意するとの考えを表明。
一方、シリア反体制派の代表組織「シリア国民連合」は会議に加わるのはアサド大統領の退陣が前提条件になると主張している。