ブラジル外相が辞任 ボリビアとの外交問題で引責か
ブラジル・サンパウロ(CNN) ブラジルのパトリオタ外相が26日夜、辞任した。同国は隣国ボリビアとの間で、野党議員の亡命問題を巡り緊張が高まっていた。
ルセフ大統領の事務所は、同外相が辞表を提出し、フィゲイレド国連大使が後任に就くとする声明を発表した。パトリオタ氏は国連大使に任命される見通しだ。
ボリビアでは昨年、モラレス政権のメンバーによる麻薬取引や汚職を指摘した野党議員がブラジル大使館へ逃げ込んだ。同議員は亡命を希望し、1年以上にわたって同大使館に滞在していたが、25日までにブラジル人外交官の助けを借りて国境まで車で到達、ブラジル側へ入国した。これに対し、ボリビア政府が強い憤りを示した。外交官はテレビでのインタビューで、外務省には相談せずに行動したと話していた。