軍事介入は「中東地域の戦争招く」 シリア大統領が警告
しかし米議員らの間では党を問わず武力行使に慎重な意見も根強い。ダマスカス近郊で化学兵器を使用したのはアサド政権側だとする米政府の見解を、米国民が懐疑視しているとの指摘もある。
北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は2日、シリアでの化学兵器使用には「国際社会による断固たる対応」が必要だと述べた。一方で、NATOとしては加盟国トルコがシリアから攻撃された場合に備えてミサイルを配備しているものの、軍事介入などの対応は「各国が個別に決めることだ」と明言した。
英国では先週、対シリア軍事介入に関する議案が議会で否決された。フランスは米国とともに行動する構えだが、単独介入の可能性は否定している。
シリアのアサド政権と近い関係にあるロシアの議会は2日、米議員らに軍事介入の否決を呼び掛けるため、ワシントンへ議員代表団を派遣する方針を示した。