シリア軍、拠点防衛を強化 「最高段階の臨戦態勢」と首相
(CNN) シリア情勢に関連し米国防総省高官は1日までに、シリア軍がここ数日間、国内各地の防衛拠点への部隊配備を進めていることを示す情報を得たことを明らかにした。米軍などの武力行使に備え、この態勢は数日間維持されるとみている。
シリアの国営テレビによると、同国のハラキー首相はイタリア在住のシリア人代表団との会談で、「シリア軍は最高段階の臨戦態勢にあり、全ての試練に立ち向かうため引き金に指がかかっている」と述べた。
シリアの反体制派代表組織「国民連合」の報道担当者は8月31日、オバマ米大統領が武力行使の前に議会に承認を求める意向を示したことに失望感を表明。
CNNの取材に対し、「我々はオバマ政権が化学兵器攻撃でアサド政権を非難した後、行動を起こすことを期待していたので非常に落胆している」と指摘。「行動の不在は「行動の不在はアサド政権の鼓舞につながり、より深刻な方法での攻撃の再発を生む」と主張した。