化学兵器の国連調査団が出国へ、軍事介入必至のシリア情勢
(CNN) 米軍などによる武力行使の時期が新たな焦点となってきたシリア情勢で、国連報道官は30日、シリアで化学兵器使用の有無などを調べていた国連調査団が31日に出国すると発表した。
サンプル収集などの作業は既に終了した。首都ダマスカスにある軍病院を訪れた後、出国する予定。調査団がシリアで収集した試料などの分析を踏まえ、化学兵器使用の有無に関する結論が出るが、その時期は不明。
武力行使の時期については、国連調査団がシリアに滞在している間はないとの見方が強かった。
オバマ米大統領は30日、シリアのアサド政権が化学兵器を使い、多数の自国民を殺害したと結論付ける報告書を公表。化学兵器の再度使用を阻止するため短期かつ限定的な軍事行動に踏み切る考えを示唆した。
一方、国営シリア・アラブ通信(SANA)は30日、同国のフレイジ国防相がイランのデフガン国防相と電話会談し、シリア軍と国民は大国によるいかなる軍事侵略にも立ち向かう準備が出来ていると述べたと伝えた。