「二度と戦争をしてはならない」、ローマ法王が訴え
(CNN) 米政府がシリアに対する軍事介入の準備を進める中、ローマ法王フランシスコは化学兵器の使用を非難するとともに、平和的な解決に向けて祈りをささげるよう、世界の信者らに呼びかけた。
フランシスコ法王は2日、短文投稿サイトのツイッターで300万人のフォロワー(読者)に向けて、「二度と戦争をしてはならない」と繰り返し訴えた。
その前日の1日にローマで行った説教でもシリア情勢に触れて「ここ数日のシリアの出来事には深く心を痛め、迫りつつある重大な展開に苦悩している」と述べ、化学兵器を使った者は神の裁きを受けると強調。「私は化学兵器の使用を断固として非難する。あの恐ろしい映像は私の心に焼き付いて離れない。私たちの行動に対する神の裁き、歴史の裁きは逃れられない」と語った。
フランシスコ法王はさらに、9月7日をシリアの平和のための祈りと断食の日とすると宣言した。世界15億人のカトリック信者に加え、さまざまな宗教の信者や「善意を持つ者すべて」に加わってほしいと呼びかけている。
ローマではこの日午前7時から正午まで、シリアの平和のための祈りの集会を開くと法王は述べ、「人類のために平和の行動を示し、希望と平和の言葉を聞かせる必要がある」と訴えた。