チュニジアで49人が脱獄、13人拘束
(CNN) 北アフリカのチュニジアで1日夜、刑務所から少なくとも49人が脱獄する事件があった。国営通信は治安関係者の話として、脱獄者のうち13人は拘束されたと伝えている。
パキスタンやイラク、リビアなど北アフリカや中東ではここ数カ月で集団脱獄が相次いでおり、米国が先月、各国の大使館を閉鎖して警戒を強める原因にもなっていた。脱獄は国際テロ組織アルカイダの指導者アイマン・ザワヒリ容疑者の常套(じょうとう)手段でもある。
今回の脱獄はチュニジア南東部のガベスで発生した。脱獄者の身元は不明。しかし武装勢力が拘束されたメンバーや指導者の奪還に乗り出したのではないかとの懸念は高まっている。
CNNの取材では、アルカイダは1年前、刑務所に収監されたメンバーらを解放する作戦を発表し、これまでに7カ所の刑務所を襲撃している。
国際刑事警察機構(インターポール)は先月、加盟各国に向けて、相次ぐ脱獄事件の関連を調べる捜査に協力するよう要請した。「複数の脱獄事件でアルカイダの関与が疑われ、テロリストなどの犯罪者数百人が脱獄した」としている。