中国中部でスズメバチが猛威 19人が刺され死亡
香港(CNN) 中国中部陝西(せんせい)省で最近、人がスズメバチに襲われる事件が相次いでいる。最も被害が大きいと見られる同省安康市によると、これまでに少なくとも19人がスズメバチに刺されて死亡しており、人を襲ったスズメバチの中には世界最大種のオオスズメバチが含まれている可能性もあるという。
市の職員によると、7月1日以来、スズメバチに刺された人の数は583人に上り、そのうち70人は今も入院中だという。
また陝西省の南に位置する広西チワン族自治区でも今月、6~8歳の小学生23人を含む30人がスズメバチに襲われ、負傷した。小学生らの担任教師は、生徒たちに机の下に隠れるように指示し、スズメバチを追い払おうとしたが、逆に襲われ意識を失った。
地元メディアによると、同自治区で今月はじめに発生した別の事件でも、生徒と教師合わせ約60人がスズメバチに襲われ負傷したという。
これらの地域でスズメバチの活動が活発化した原因について、専門家らは、高温で乾燥した気候、土地開発、人の匂いに敏感なスズメバチの特性など、さまざま理由が考えられるとしている。