シリア内戦、子どもの死者1万1000人超 英報告書
サラマ氏は「内戦がシリアの子どもたちに及ぼす影響に、世界はもっと注意を払うべきだ」と強調する。民間人の犠牲はシリア政府軍と反体制派のいずれにも責任があるとされ、報告書は双方に、子どもが暮らしたり遊んだりする場所で爆発物を使わないよう呼び掛けた。
国連は今年6月、シリアの内戦でこれまでに少なくとも6500人の子どもたちが死亡したとの推計を発表。 ピレイ国連人権高等弁務官は、子どもが虐待の末に銃殺されたり、乳児を含む一家全員が殺害されたりするケースも確認されていると指摘した。国連によると、7月末時点までの内戦による死者はシリア全体で10万人を超え、人口約2250万人のうち210万人以上が国外へ逃れている。