南極海で調査船が立ち往生、砕氷船が救助に出発

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

南極海で船が立ち往生

(CNN) 南極海でロシア船籍の調査船、アカデミック・ショカリスキー号が氷に阻まれ、23日夜から立ち往生している。オーストラリアなどから救助に向かった砕氷船3隻が、27日以降に順次到着する見通しだ。

船には乗員と研究者、観光客ら74人が乗っている。南極大陸の仏デュモン・デュルビル基地の東方約185キロ、オーストラリア最南端タスマニア島の南方約2780キロで動きが取れなくなった。

一行を率いる豪ニューサウスウェールズ大学のクリス・ターニー教授は26日、インターネット電話サービスのスカイプを通したCNNとのインタビューで、「全員無事で士気も非常に高いことを、家族や友人に伝えたい」と語った。

同教授によると、航海の目的は気候変動の観測だった。立ち往生により「かえって研究の時間が増えた」と、前向きにとらえているという。

英国の救助センターが25日朝に救難信号を受信し、南極海を管轄するオーストラリア海上保安当局に連絡した。オーストラリア南西部フリーマントルから出発した中国の砕氷船が27日までに現場に到着する予定。フランスとオーストラリアの砕氷船も救助に向かっている。

ターニー教授は、1月4日までに全員がニュージーランド南部へ帰還するとの見通しを示した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]