「見捨てられた」 パキスタンで拉致された米男性のビデオ公開
(CNN) 国際テロ組織アルカイダは25日、パキスタンで2年以上前に拉致した米国人男性ウォーレン・ワインスタインさん(72)のビデオをインターネット上で公開した。ワインスタインさんは「見捨てられ、忘れられた心境だ」と述べ、オバマ米政権に助けを求めている。
ワインスタインさんは13分間のビデオの中で「つらい年月だった」と語り、ぜんそくを患うなど健康状態が良くないことを明らかにした。
ワインスタインさんはオバマ大統領とケリー国務長官、報道機関、米国民や自身の家族に向かって呼び掛け、「9年前、米政府のために人のいやがる仕事を引き受けてここへ来た。今度は私が政府の力を必要としているのに、完全に見捨てられてしまった」と訴えた。
ワインスタインさんは米国際開発庁(USAID)の事業を請け負うコンサルティング会社から派遣され、パキスタン東部ラホールに滞在していた。米大使館とパキスタン当局によると、帰国を目前にした2011年8月、自宅で近隣住民を装った武装グループに襲われ、拉致された。