バングラデシュ総選挙 与党が圧勝、主要野党は不参加
ダッカ(CNN) 5日投票のバングラデシュ総選挙は主要な野党がボイコットを貫くなか、ハシナ首相率いる与党アワミ連盟が圧倒的な勝利を収めた。選挙関連の抗争による死者も報告されている。
最大野党、バングラデシュ民族主義党を中心としたボイコットによって、全国300の選挙区のうち半数を超える153カ所は無投票で当選者が決まった。残る147カ所の中でも8カ所は当日の衝突で投票が中止され、後日改めて実施することになっている。
選管がまとめた暫定結果によると、5日の投票ではアワミ連盟が105議席、エルシャド元大統領が率いる国民党が13議席を獲得した。無投票当選の結果を加えた合計ではアワミ連盟が232議席、国民党が33議席となっている。
ダッカ近郊のドハルでは、アワミ連盟の候補が国民党候補に敗れた。地元警察責任者がCNNに語ったところによると、6日に両候補の支持者同士が衝突し、少なくとも3人が死亡した。
ジア前首相が率いる民族主義党は、中立的な暫定政権を設けたうえで改めて選挙を実施すべきだと主張している。