昨年の民間人死傷者、14%増の約3000人 アフガン

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負傷した民間人の移送を行う米軍。昨年の死者数は約3000人を記録した

負傷した民間人の移送を行う米軍。昨年の死者数は約3000人を記録した

(CNN) 国連アフガニスタン支援団(UNAMA)が8日に発表した報告書によると、アフガンで昨年死傷した民間人は前年に比べて14%増加した。特に女性や子どもの犠牲が目立つという。

戦闘などに関連した昨年の死者は2959人、負傷者は5656人に達した。1日に平均8人以上の民間人が死亡し、その2倍近い人数が負傷したことになる。減少に転じていた2012年から一転し、11年に記録した最悪のレベルとほぼ並ぶ結果となった。

死傷原因は反政府勢力の活動が74%を占め、政府系勢力の活動が11%、政府系と反政府系の交戦が10%だった。残る5%は、主に不発弾などが原因とみられる。

特に女性や子どもの犠牲者が目立ち、09年以降で最も多かった。女性は死者235人、負傷者511人と、前年比36%増。子どもは死者561人、負傷者1195人に上り、同34%増を記録した。

女性と子どもが死亡したケースで最も多かったのは、即席爆弾による攻撃だった。負傷例の多くは地上部隊の交戦に起因していた。

93ページに及ぶ報告書にはこうしたデータに加え、自爆テロなどに巻き込まれた市民らの証言も盛り込まれている。

UNAMAはすべての関係勢力に対し、国際法を守って民間人の保護に努めるよう呼び掛けた。アフガン問題を担当するクビス国連事務総長特別代表は反政府勢力タリバーンを名指しし、民間人を標的とした攻撃や即席爆弾による無差別攻撃をやめるよう求めた。

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