マレーシア機、消息不明から1週間 操縦士宅を捜索か
(CNN) クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空機が行方不明となってから、15日で1週間。不明機は消息を絶ってから7時間以上飛行を続けていたことが、同日までに分かった。マレーシア警察が機長らの自宅を捜索したとの情報もある。
捜査状況に詳しい情報筋がCNNに語ったところによると、マレーシア警察はクアラルンプール近郊で不明機の機長(53)の自宅を捜索した。副操縦士(27)の自宅前にも車両2台が止まり、小さな袋が持ち出されたが、警察からのコメントはない。
マレーシアのナジブ首相が15日の記者会見で語ったところによると、マレーシア航空機は8日午前0時41分にクアラルンプールを出発。同午前1時30分ごろに通信が断絶したが、人工衛星に最後の信号が送られたのは午前8時11分だった。
北京へ向かっていた同機は消息を絶った直後に西向きへ進路を変え、マレー半島上空を東から西へ通過した後、北西のベンガル湾方面または南西のインド洋上へ向かったとみられる。
衛星に記録されたデータの性質上、そのどちらだったかを断定することは難しいとされるが、米当局者はCNNに「北西方向のインドやパキスタン、アフガニスタン上空は警備が厳しく、機体がこの空域を通過したらその姿をレーダーがとらえていたはず」と話した。
同機には中国人の乗客が多数搭乗していた。中国外務省はナジブ首相の会見後、マレーシア当局はもっと捜査に関する情報を提供すべきだと呼び掛け、「8日目を迎えても機体は見つかっていない。時間は命だ」とする声明を出した。