マレーシア機不明、犯罪行為を示唆 ナジブ首相
(CNN) クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便が消息を絶っている問題でナジブ同国首相は15日、機内にいた何者かが周到な用意をし、今回の事態を生じさせた証拠があることを明らかにした。
記者団に述べたもので、370便の消息不明の原因が何らかの犯罪行為に絡むとの認識を明確に示したものとなっている。犯罪行為がテロ活動やハイジャックなどを意味するのかには触れなかった。
首相は、新たな衛星情報などを入手し、同便の通信系統がマレー半島の東部海岸に到達する直前、故意に切断されたことを強く確信していると表明。飛行中の位置などを地上の管制官に伝える装置トランスポンダーも意図的に断絶されたと述べた。トランスポンダーの切断はマレーシア、ベトナム両国の管制空域の境界線近くで行われたとしている。
これらの事実を踏まえ、マレーシア当局は同便の音信途絶の解明で操縦士や乗客の背後関係などを改めて調査の重点項目にする考えも表明した。
また、同機の捜索範囲を中央アジアのカザフスタン、トルクメニスタン両国国境地域やインドネシアからインド南部に拡大する方針も示した。
ハイジャックされたとのメディア情報があるものの、370便の正規の進路からの逸脱の原因については全ての可能性を踏まえて調べていると述べた。