マレーシア機不明 米FBIが支援表明、テロ可能性否定せず
(CNN) フライト中に突じょ音信を絶ち不明となっているマレーシア航空機の問題で、米政府当局者は9日までに米連邦捜査局(FBI)の捜査員チームが要請があればマレーシアに向かい、交信途絶の原因解明を支援することを明らかにした。
マレーシア行きの名目は、同機の乗客に複数の米国人がいたことが理由になっているが、同当局者はFBIはテロの可能性を否定していないと指摘。
米情報機関当局者は「テロ行為の関与はいまだ突き止めていないが、ないとの結論に達したわけではない。捜査が続いている」と述べた。
マレーシア当局者も記者会見で、同機の不明についてはいかなる要因も否定しないと説明している。
クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便には乗客乗員計239人が搭乗。乗客のうち2人は過去に盗まれたパスポートを使用し、搭乗していた可能性があることがわかった。
FBIや米情報機関はこの盗難パスポートの利用者の身元などに関心を寄せているとみられる。パスポートを盗まれたのはオーストリア人とイタリア人。2人とも370便には乗っていないことが判明した。
イタリア警察によると、このイタリア人は昨年8月、マレーシア内で旅券が盗まれたと報告していた。
ただ、米治安当局筋はCNNの取材に、オーストリア人を含めた2人のパスポート盗難はタイで発生していたと説明。この2人の身辺などを調べ、現段階では不正行為への関与は発覚していないとした。